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ゴキブリ

日本に生息しているのはおよそ６０種類。そのなかで建物に侵入し人害を与える種類はわずかである。食品衛生害虫として代表的。「いつどこから入ったの？」「ちゃんと掃除しているのになぜ？」ゴキブリは１匹見たら１００匹はいる」と言われるほどの繫殖力で不快な害。

ハチ

日本にいる蜂は4000種を超えるとされているが、その中でも毒針を持ち、人間を刺す危険度の高い蜂が住宅地でも発生。刺されると激しい痛みや腫れを引き起こし、最悪の場合、命を落とすことも。種類によって巣の形や大きさ、生態や特徴が異なり攻撃性の違いがある。

シロアリ

人家の床下などに発生し家屋の木材を食料とし建物を蝕んでいく害虫として代表的な害虫。湿気や腐った樹木などを好み森林などで生息。羽アリがコロニー(巣)をつくるため床下などに飛来し新たに巣営することで被害が発生。クロアリと似ているが、実はゴキブリの仲間。

アリ

蟻は世界でおよそ9000種類もの数が記録され、日本では250種以上が分布している。甘い食品に集まるイメージが強いアリ。建物に列を組んで侵入される。毒性はないものの咬み付く力を持つ。毒性を持つ外来種のヒアリやアカミミアリが国内でも確認されている。

ダニ

カビやホコリ、フケやアカ、髪の毛なども好んで食べ、日常生活に存在する。高温多湿を好み畳や床、布団などにも生息する。種類は世界で約２万種。日本では家屋に発生する人の体液を吸う種類、刺して吸血をする種類、ダニによるアレルギー性鼻炎など一年を通して発症が増えている。

ノミ

犬猫の体に寄生し吸血する。世界でも多くの種類が生息しており、犬猫以外にも人間にも吸血。卵・幼虫・蛹・成虫の４段階で発育。体長約１～３㎜。ジャンプ力は約60倍の距離、約100倍もの高さを飛び茂みなどから動物に寄生する。

トコジラミ

近年国内でも増加しているトコジラミ。通称・南京虫。海外から持ち込まれた荷物などからホテルや宿泊先などに寄生。気づかぬうちに家へ持ち帰ってしまったことで一般家庭でも発生するようになった。吸血性の昆虫として海外では有名な害虫。夜行性のため就寝中に刺され、皮膚炎や激しい痒みが生じてくる。寝具や畳、カーペットの裏など暗い場所に生息する。

毛虫

蝶や蛾の幼虫で「毛や棘が生えたもの」を指す。日本に生息する毛虫のほとんどが無害で人に害を与え刺す毛虫はほんの一握りではあるが、毒性を持つ毛虫が庭先や身近な場所に発生し刺される被害が多い。毒性のない毛虫においても大量発生は不快な害虫として代表的。

ムカデ

日本に生息するムカデは約100種類以上生息。毒性を持つ危険な害虫。主に春から秋にかけて発生する。産卵期は梅雨時期頃。冬には冬眠を行う。寿命は６～10年程で、湿度が高く、暗く狭い床下、植木鉢や石の裏などに日中は身を潜め、ゴキブリやクモなどを捕食。夜行性であるため就寝中に建物内に侵入し噛まれる被害が多い。

チャタテムシ・シバンムシ・紙魚

主に室内の家具や畳などに発生する小さな害虫。家具の木材を食害していく種類や、人害はないとされるものの大量発生によりアレルギーを引き起こすこともある不快害虫として駆除の対象にもなる。

蜘蛛

日本に生息する蜘蛛は約1200種。毒を持つ種類は比較的少ないが外来種のセアカゴケグモは強い毒を持つ。どの種類においても糸を出し獲物を捕まえる。家の中など身近で見かけるクモは８本足が特徴。暖かい時期に活動的になり、冬を越すクモは極端な温度差を嫌うため倉庫や建物内に侵入し生息する。

ハエ

日本には約3000種類ほどが生息。その中でも約100種類程のハエが衛生害虫として知られている。身近で見かけるハエの中では、コバエ・イエバエ・チョウバエなどが挙げられる。動物の糞や生ゴミ、汚染された場所などから発生し、病原菌を媒介する恐れがある衛生害虫である。

蛾・蝶

日本では蛾は5500種類以上、蝶は約240種類弱が生息。蛾と蝶はチョウ目、鱗翅目として形態や生態的に分類したもので元々は同じ昆虫である。蛾は見た目の印象、更には毒毛虫の印象から不快な害虫として分別されている。

ダンゴムシ・ナメクジ

庭先の植木鉢や石の裏などに身を潜め大量発生する不快な害虫に該当される。栄養豊富な土などに発生し落ち葉などのカルシウムを栄養源としながら生息するダンゴムシ。ナメクジは湿気の多い暗い場所を好み、草木や野菜などの植物を餌にする。大量発生によって植物の生育不良を与え寄生虫を持つ恐れがある。

カメムシ

異臭を放つ特徴を持つ昆虫として知られる不快な害虫。世界には２万5000種以上のカメムシ科が記録され、日本だけでも約1300種ものカメムシ類がいる。そんな中でも身近で発生するカメムシには緑色や茶色など様々な特徴を持つ。近年ではこの異臭を放つカメムシが大量発生されている。